2017年 4月

リジッドフレキ基板②

本題の前に、大きく分けて3つあるプリント基板の
種類について紹介します。

・リジッド基板PCB (800x533)

[固い]を表す[Rigid]から、柔軟性のない基材を
用いたプリント基板で、一般的に[基板]と言うと、
これを指します。
英語では[Rigid printed circuit (wiring) board]
となり、硬質が一般的な事からRigidは省略し、
頭文字を取って、[PCB]や[PWB]とも呼びます。

[Rigid]は[リジット]と表記されることもありますが、ここでは[リジッド]と表記します。

 

・フレキシブル基板FPC (800x533)

[柔軟]を表す[Flexible]から、柔軟性のある基材を用いたプリント基板で、折り曲げが可能です。
一般的に[フレキ]と言うのは、ここからです。
英語では[Flexible printed circuit board]となり、頭文字を取って[FPC]とも呼びます。

 

 

 

・リジッドフレキシブル基板MCF-5000I (800x533)

[固い]部分と[柔軟な]部分を併せ持つプリント基板で、[リジッドフレキ]や[フレキシブルリジッド]とも呼びます。

 

 

つづく

@kitaoka

リジッドフレキ基板①

今回は、リジッドフレキ基板の設計事例を紹介します。

最初に、リジッドフレキ基板(リジッドFPC)とは、
部品実装性に優れたリジッド部と、屈曲性のあるフレキ部が
一体になったもので、基板同士を接続するコネクタが不要に
なる事から製品間を繋ぐ可動部への使用や、コネクタ同士の
スタックがない事から、屈曲性を利用し制限のある製品内にも
押し込める!?といった利点のある優れた基板です。

紹介する基板は、小さい製品に組み込む基板で、
当初は、一般的なリジッドフレキ基板で検討しましたが、
フレキ部の配線数が多く、インピーダンスコントロールも
必要で、多層化した場合の機械特性(屈曲性、柔軟性)と
伝送特性に懸念がありました。

このため、基材から検討したところ、「MCF-5000I」という
通常とは異なる、今回の条件に適した基材を見つけました。

つづく

@h.matsui