前回に引き続き、Altium Designerの紹介、導入の後編となります。
(前編はこちら)
4.豊富なツール構成
ご存じの方も多いと思いますが、AltiumはPCB設計のツールだけでなく、
様々なツールが同梱されています。
例としては、
・回路図のエントリー
・3D(step)データの入出力
・ODB++などのCAM入出力
PCB設計の支援系では
・簡易ルーター(自動配線)
・SIシミュレータ(伝送線路シミュレーター)
などがあり、
回路設計~PCB設計~Simulation~CAM
の、垂直統合が可能です。
・・・が、現実的には各ツールを紐付けさせるライブラリの構築が、やっぱり大変です。
5.アルティウム市場
英語圏(オーストラリア→アメリカ)で開発されたツールでもあることから、
やはりワールドワイドで展開されています。
ベトナム市場においても、教育現場などで採用されていることもあり、
多くの学生さんたちは、見て触れたことの有るCADのようです。
Altiumのコミュニティーも活発であり、Q&Aの対応も早いです。
総じて、Protel時代のイメージからは刷新され、使い手・使い方にもよりますが、
正直よくできたツールかと思います。
また、Optionとなりますが、cloudツールを用い、各国の拠点から
各設計フェーズのエンジニアたちが集い、オンラインで設計している事例もあり、
このご時世にもマッチしているように見えました。
ただ、使いこなすには英語能力がかなり必要です・・・^^;
@kitaoka