ホットプラグ/ホットスワップ対応について(その2)

前回に引き続き、ホットスワップ/ホットプラグ対応についての紹介なのですが・・・

今回は、弊社の失敗事例紹介です。


PCI-Eのカードエッジコネクタ部の拡大です。
・・・どこが問題でしょうか?

答えは、
「短いはずのA1端子」に、細いラインが長い端子と同じ位置まで引かれてしまっている。
です。

 

カードエッジコネクタは、抜き差しを繰り返すという特性上、接触抵抗低減を目的に、
電解金メッキを施します。
問題となった「細いライン」は、この電解金メッキ用の通電用ラインとなります。


上図は、A1端子部の拡大写真です。
折角の挿抜検出用端子が、時間差を検出できなくなっています。

 

短い端子用のみ、電解金メッキ用通電ラインを設計工程時に設けていたのですが、製造工程時に、その短い端子に誤って追加されました。

長い端子用の電解金メッキ用引き出しラインを、製造工程で付与していたのが不具合の
遠因になっていた為、今後は基板設計上で対応し、CAM出力するように改めました。

市販製品の中には、この短い端子を設けていない基板を見かけたこともあります。
使用用途上、不要なケースもありますが、規格上設定されている端子となりますので、
対応は必要かと思います。

最後に、品質上も問題無く ↓

@kitaoka